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投稿者: admin 投稿日時: 2020-10-02 10:35:01 (55 ヒット)

新しいホームページは下記URLをクリックしてください。
https://sites.google.com/view/saigaikangoshienkikou-dnso


投稿者: admin 投稿日時: 2020-08-26 12:16:06 (126 ヒット)

オンラインセミナー

「新型コロナ禍における災害看護を考える」

  
 2020年は2月以降covid-19が大きな影を落としました。7月に発生した大雨による「水害」被災地支援も感染拡大を防ぐために遠隔地からの支援は難しいのが現状です。今後の災害看護をどのように方向づけるかを皆さんと共に考えてまいりましょう。

日程:2020年9月27日(日)
オンラインセミナー(zoom利用)
9:30 WEB受付
10:00「新型コロナ禍における避難所立ち上げ」
13:00「新型コロナの感染者と家族、支援者のメンタルサポート」

受講料:会員=2千円 非会員=3千円 学生=千円
・申込み書はダウンロード

主催:NPO法人災害看護支援機構(理事長:小原真理子)  
担当:齋藤正子,根岸京子,酒井彰久


投稿者: admin 投稿日時: 2019-11-20 10:57:35 (624 ヒット)

DNSO 台風19号活動報告(長野県)

台風19号の災害支援活動(長野)は日本財団からの助成を受けて実施。

活動者:齋藤 正子

1. 活動の概要

活動日時:2019年11月17日(月)17:00~22:30
活動場所:長野県長野市
支援目的:支援活動
活動日の状況:台風19号の被災後、5週間目。避難所は長野市内8カ所279世帯647人である。支援活動に入っている豊野西小学校は、81世帯181人、豊野西児童センター20世帯37人、北部スポーツレクリエーションパーク77世帯205人(2019年11月17日朝、現在) 気温最高19.3度、最低-3.8度だった。
活動メンバー:6人、清泉女学院大学チームリーダー1人、ボランティアナース4人、DNSO1人(齋藤)
活動の概要:清泉女子学院大学の看護職チームとして豊野西小学校、豊野西児童センターの支援を行った。

2. 活動の実際

17:00

長野駅、清泉女学院大学に集合。ボランティアナースの自動車で、清泉チームリーダーとともに移動する。

17:45

豊野西小学校へ到着する。 
・看護職6人が集合し、全体ミーティングを行った。
・DWATからの申し送りあり、要経過観察者の情報を聞いた。
・北部スポーツレクリエーションパークと豊野西小学校に3人ずつ分かれて活動した。齋藤は本日、豊野西小学校で活動することになった。

18:00

・管理者より、2段キャビネットの鍵を借りて、カルテを出した。(清泉チームリーダー)
・豊野西小学校の要経観察者のラウンドを行った。
・体育館の室温が場所により異なっていた。体育館の入口では、19.3度、湿度48%。健康相談の場所では、室温が16度だった。
・発熱者、感冒症状で内服薬希望、便秘のため内服薬希望、血圧測定希望の方の対応を行う。

19:00

・豊野西児童センターへ移動した。
・管理者より、カルテの保管されている2段キャビネットの鍵を借りた。
・1階と2階を巡回し、希望者に血圧測定や健康相談を8人に行った。
・歯が4本だけの女性の方は、避難所でのお弁当が食べられない。おかずは硬いので、ご飯のみ食べているとのことだった。既に歯科受診されており、明日、入れ歯が入る予定である。
・2階の避難所にいる方3人に咳嗽があり、困っていた。受診後、内服薬で安定してきた方、咳嗽が止まらず、悪いので車中泊していたが、昨夜から戻って来た方がいた。
・児童センターでは、温度計、湿度計がなかった。そのため、設置を管理者へ依頼するとともに、現在ある加湿器のみでは、不足しているので、濡れたタオルをかけるように依頼した。
・管理の行政の方へ、要経過観察者で介入した情報を報告した。

21:00

・豊野西小学校に戻り、児童センターの情報を清泉チームリーダーに報告した。
・DVT予防の体操は、ストーブのガスの臭気騒動で全体では実施できなかったが、個々に声かけを行った。
・北部スポーツレクリエーションセンターから担当のボランティアナースが戻られ、報告を聞く。

22:00

清泉チームリーダーが活動を終了し、豊野西小学校の行政担当者へ報告した。

22:30

長野駅にて解散する。

3. 【課題・アセスメント】

1)避難所の環境

・豊野西小学校避難所から移転先が決まり、本日は、4世帯11人退所された。徐々に空きベッドが目立ってきた。生活のスペースを考えると再度レイアウトするとコミュニティスペースができるのではないかと考える。
・豊野西児童センターでは、咳嗽を訴える被災者が増えてきていた。暖房と加湿器がある。しかし、加湿が少なく乾燥も誘因となっていると考えられる。管理者の行政の方へ1階、2階ともに温度計、湿度計を確認したがないため設置を依頼した。また、加湿を補うために濡れタオルを部屋にかけるように依頼した。
・夕食のお弁当が大量に余っていた。お弁当のマンネリ化し、飽きてきたとのことだった。食事については、毎回、避難所での課題があがる。ある高齢女性は、油ものが多い、肉が多いので今までの食生活と違い、残しているとのことだった。破棄するコスト面を考えるともったいないと思う。自立を促すためにも、キッチンカーや学校の調理室の開放などを行い、被災者が順番で使用できるようなシステムができることを希望する。

写真:お弁当の配布


2)被災者の健康問題

・昨日はビール350ml×6缶、本日の巡回時にもビールを摂取している男性がいた。疾病は糖尿病、高血圧があり、内服薬が2日分のみになったの、11/18に受診するように保健師より、指導されているとのことだった。食事が美味しくない、ビールを飲み、チョコレートを食べている様子がみられた。 ビールの摂取量を少なくするように説明した。今後はアルコール依存に移行しないよう見守りながら指導が必要である。
・豊野西児童センターの2階では、咳嗽を訴える被災者が3人いた。そのうちのひとりの男性は咳嗽がひどいため車中泊をしたり、もうひとりの女性は、救急で受診をしていたりしていた。夜間に咳をすることは、一緒にいる方々が眠れないため、そこに滞在することをとても遠慮されていた。このように集団生活では、お互いに気を使い、ストレスの要因に繋がっていることを実感した。
・40歳代の男性が発熱のため、受診され、インフルエンザはマイナスだったが隔離室に入っていた。食欲がなく、OS-1ゼリーを飲んでいた。歯が4本の女性は、夕食のような揚げ物お弁当などは食べられないため、そのような場合には、ゼリーやおかゆなど軟食など食事の形態が選べるとよいと思った。

3)今後の生活への不安

・ある高齢の女性から、家の修理をしたいが、少し前にリフォームが済んだばかりで経済面に困っていた。その時は傾聴したが、後で考えてみると困窮している場合には、無料の長野県の弁護士会に相談するなど、繋ぐべきだった。
・豊野西小学校避難所の女性から、避難所から出て、自宅の2階に住む予定である。ガスが使えないことで台所が使用できないため、困っている。現在、近所の在宅避難している方は、食事を「りんごの湯」で貰っているが、11月30日以降にも行ったら配給があるのか?本日の管理者の行政の方は、詳細を知らないため長野市の行政へ要望を伝えて頂いた。また、配布がある場合には、周知してほしい旨を依頼した。
・絶え間なく健康相談に被災者が順番に来られていた。被災者の心のオアシスになっていると感じた。ある被災者の方は、「明日からは、ここへは来られないんだよ。行き先が決まったんだ。」と報告に来られていた。看護職の活動が継続されていることで安心して、相談できる場になって被災者に寄り添う看護を提供していると考えた。

4)北部スポーツレクリエーションパークの課題(担当した看護職の報告より)

・寝る前のおやつやジュースの摂取、屋内運動場内でのサッカー、野球、おもちゃの片付けの問題などがあり、子どもの生活のルールがあるようでない状況が見られた。支援者だけでなく、家族を巻き込んで解決できたらと思う。
・外気の最低気温が、-3.8度となり、益々寒さが厳しくなってきた。暖房を入れても室温があがらないため、避難所の環境としては、課題が大きい。

5)その他

・昨日の活動報告より、りんごの農業ボランティアについて、DNSOの高田さんより情報提供があり、被災者へ伝えて頂くことになった。
・カルテの共通化とその管理が課題にあがっていたが、清泉チームのカルテと保健師チームのカルテが共通化され、鍵付き2段キャビネットに管理されて運用されていた。

左写真:整備された共通カルテ保管庫。右写真:整理された共通カルテ



投稿者: admin 投稿日時: 2019-11-20 10:10:28 (673 ヒット)

台風19号災害(長野県)における活動報告書・追加(アセスメント含む)

台風19号の災害支援活動(長野)は日本財団からの助成を受けて実施。

活動者:紫 宇代

活動場所:
*長野県豊野西小学校・併設児童センター
調整会議) 長野保健所2階
訪問)北部スポーツレクリエーション・長野市役所・長野市柳原総合市民センター・災害ボランティアセンター
活動期間:
①2019年11月15日(金)午後18時~22時 豊野西小支援活動
②2019年11月16日(土)午前8時30分長野保健所会議出席
③2019年11月16日(土)10時~14時 赤沼リンゴ農園のボランテイア活動
④2019年11月16日(土)午後18時~22時 豊野西小支援活動
⑤2019年11月17日(日)午前8時30 長野保健所会議出席のみ
*訪問→ボラセンへ 2019年11月17日(日)AM10~
協働:
*清泉女学院大学災害支援プロジェクトチーム・長野市役所・大津市・塩尻市・豊橋市・長野市民病院看護師・ぐんまDWAT・長野県福祉チーム
活動内容:
避難所における被災者および支援者支援
豊野西小学校:
約80世帯・180人前後(外泊者あり)

活動期間における客観的視点および考察

避難所・小学校 入り口に関して

 豊野西小学校は高台に位置し、後面は山。下方から吹き上げる風が強い。小学校校庭の入り口は主要道路に面して2口斜面であるが道幅が狭く夕刻時には周囲が見にくく歩行者などに注意する必要性がある。
 斜道を登り切った先の校庭は、被災者・支援関係者車両が並ぶも、区画はなし。自由に停車している。ポールはたてているものの、救急搬送の緊急車両や、物品の搬入者など用のゼブラゾーンを明確にする必要性を感じた。さほど稼働しない車両、日中、不在で夜間戻る車両の配列を考え、火災時・地震時に校庭へ避難誘導をすることを念頭に車両の停車場所を工夫しておく必要性がある。
 防犯防止のためや、子供の安全を考慮し入口斜面を照らす照明があればなお安全。
 また、避難所玄関に物資・運搬車両が横付けする為、被災者の通行を妨げており、搬入車両の搬入入口の検討を提案する。

玄関に関して

 体育館入口に関しては、ボランテイアによる身障者対応がされ、スロープが設けられているが、履物・長靴の泥を落とすゾーンとなっている。したがって常に濡れている状況があり、高齢者の転倒する可能性を考え工夫する必要がある。更に、靴箱の上には泥のついた長靴が上段におかれ、その靴箱自体がスロープに沿っておかれているため斜めに傾いた状況である。
 簡易に設置している為に、多くの履物が置いてあり、多少の振動や重力によって倒壊する可能性を検討する必要性がある。

洗濯機

 玄関スロープの突き当りに洗濯機3台~4台設置あり。
 排水の方向は確認できていないが、使用順番等は行政さんが準備した使用リストに住民さんが氏名・時間を記入し管理されている。 それが要因なのか床濡れが持続しており、転倒注意する。


ローカ・・入口

 体育館入口は2か所あり、1ヶ所は行政側、1ヶ所は医療班・食事提供側。ローカは衣服・タオルなどの物資が分類されて並んでいるもののローカの幅が狭くなっている。物品を品定めしている住民さんと、トイレ目的であるく住民さん、外出する住民さんなど、すれ違う幅にやや、支障があり検討の余地あり。また、ローカは火災や地震等の避難経路となる為に、物品を移動する方向が望ましいと考える。体育館の校庭側入り口はストーブがおかれ暖を取りながら住民さんが会話している。しかし緊急時には脱出出口になる為、住民さんが減少していく際には配置を検討する必要がある。

スペース

 子供が学習するスペースが設けられており、読書やゲームをしていた。しかし、日中、避難所におられる住民さんが、お茶を飲みながら雑談できるサロンスペースがあれば望ましいと考えるが、収容人数が多いため縮小時に設けることが望ましい。

トイレ

 身障者トイレあり。下肢の不自由な高齢者は使用している。
 通常のトイレは和式もあり。清掃は行政応援の職員で実施?
流行性胃腸炎が流行する際の下痢・嘔吐患者の使用対応などを考慮する必要性があるが、十分に確認できていない為、アセスメント不十分。

フロア・体育館内

 入口は2か所であるが開閉の頻度が多いにも拘わらず、入口付近に行政エリア・食事支給エリア・医療支援関係・食料物資のセルフエリア等、密集され、物品等の棚が設置されている。住民さんを背部から生活状況を観察する形になっている。フロア全体が把握しにくい状況。
 弁当などの頻回の物資搬入の導線を短くするために入口付近に設置したのか?コンセントの関係か?熱のもった汁物が増えていく時期、火気使用することもあり、住民さんの減少によってレイアウトを考慮する必要性がある。
 行政本部エリアが入り口付近に設置されたのには理由があるのかは定かではないが、住民さんを見渡せるステージ側角に移動を検討し、ステージの空きゾーンなどの利用を検討する。

ステージエリア

 向かってステージ右サイドは感染隔離室でベットが2つ。 今、現在収容者はいないものの医療支援を行うにも場所的に不便さを感じた。救急搬送に至った場合においても居住エリアを移動する銅線のロスを考える。
 ステージに上がるには階段を使用しなければならなく、極寒で暗い。点滴等の医療処置をする場合にも階段が支障をきたし、健康障害があるにも関わらずトイレまでの導線が長くなる。
 よって、体育館入口の医療支援者エリアの奥の倉庫を整頓し、看護行いやすいように配置を考慮する。
 ちなみに倉庫は破棄の弁当を一旦片付けるなどの場所となっている。


ベット間隔と通路間隔

 段ボールベットに厚手の布団・毛布一式配布され、1人1×2Mの確保は十分と考える。ベットの使用で底冷えする床に寝ることなく、高齢者などの介助がしやすい。しかし、時期的に多くの荷物が寝床を埋め尽くしている住民さんもあおられる。
 収容人数の関係からか?レーン幅間が狭く約60cm、車いすが1台通れるか?ぐらいであり、左右双方から歩いてくると交通に多少支障生じる。巡回傾聴する際には、立ったまま、もしくはベットに腰かけさせて頂きながらの形になる。移行期仮設移行期や縮小に伴い余裕幅の確保を考える。
 本部入口方面に要支援者が多く居住されているが、ステージに近いエリアの中央に難聴の高齢者が居住している。
 住民さんの居場所はA,Bエリア・列・番号で居住場所確認できる。
 ぐんまWHATさんが毎日更新してくださっているので便利です。
 他の避難所では、地区・班・家族単位などでエリア分けしている箇所もあることから仮設への移行後を視野に、住民の減少に伴いコミュニティを考慮、検討する必要がある。
 ある住民さんは起床時に無意識に段ボールのサイド柵につかまったところ転落して腰を打ったとのこと。すぐ横にストーブがあり「あぶなかったわ」との声が聞かれた。

食事について

 飲料水・ジュース・お菓子等はセルフ。カップラーメンなどの非常食も他所に保管されているところからフリーで食べることができる。時折入る炊き出しの内容では、弁当の破棄数が2箱以上で30~50個の余りが生じている。避難所運営サイドが調整可能な立場であると推測するが、連日、大量の弁当が残り、破棄するために一時、倉庫に入れられていた。基本、揚げ物主体の弁当。食中毒を考慮した味の濃いものに偏るのは仕方ないが、避難所の近くのコンビニでも食料が入手できるため、アルコールや温かいおでんなどを食されている方もおられる。他の災害の避難所ではできるだけロスを無くすように、炊き出しの食事の内容に合わせ、弁当の中止、調整を行っていた。また、フリーな提供を止め、食品ロスをできるだけ最小限にとどめる工夫を行政・運営サイドと検討する必要性がある。加えて、20時以降に仕事から戻ってこられる方も居られるが、食事は家人が確保されているものの、数量の少ない炊き出しが当たらない場合もあると言われていた。

飲酒

 アルコールの飲酒はフリー。飲まれている方も数人見かけるが、慢性疾患を持つ住民さんには医療者が定期的に声をかけている。
 多飲によって騒ぎ、荒れることはないが、不満を話して着る際には、興奮気味になる場面もある。様子を見守る必要性はある。

入浴について

 定期便のバスがあり、近くのリンゴの湯へシャトルバスが出ている。被災家屋の2階でも自宅で入浴できる方もおられる。
 仕事で遅く帰ってくる方が入浴をどのようにされているかは確認できていない。

感染症

 インフルエンザ等の感染症の発生は今のところ無し。長野市民病院認定看護師から、今のところ感染のリスクが抑えられており、良い管理であるとのコメントあり。住民さんのワクチン接種は確認できていない。
 要所にアルコール消毒設置あり。マスクもフリーでとれる状況。
 手洗い、うがいの促しも行っている。住民さんの中には咳をされている方がおられたために、体調等確認の為のお声をかけたところ仕事で土埃を吸ってしまうからとの返答あり、要観察。日中の気温は天気が良ければ外温19~20℃、朝夕は、10度以下になり寒い。
 室温は15℃前後。暖房を入れると室温18度。加湿器も使用している。冬季になり、流行性胃腸炎・感染症が発生してくる時期でもあり、感染拡大防止の保健指導の強化が必要となってくる。

換気

 応援行政さんの業務として定期的に窓を開け、換気を行っている。夜間は体育館の2階カーテンを閉めないと寒気を感じるため、 閉めている様子が見られた。気温が下がり暖房が必須となってくる時期であるため、一酸化炭素中毒症状の頭痛、嘔気等の健康管理をしていく必要性がある。うがいの強化も必要。

運動

DVT体操(夜)実施 HDをされている住民さんは下肢の力が入らないとの訴えがあった。CIの疑いはなかったものの筋力の低下か?

その他(衣服物資の配給に関しての不満)

 11月16日(土曜日)午後20時~、住民さんに向け、新品のアウター(防寒着)が配布されることになった。住民さんの話によると、災害急性期~亜急性期の頃は衣服の物資が豊富に届いていたため、1人がいくつも頂ける状況だった。しかし、この時期になると 衣服物資が少なくなったとのこと。気温も下がってきたため防寒着が欲しい時期となる。前回の配布の際には、制限やルールがなかったために、住民さんが争う様に段ボールに群がって争奪戦になったとのこと。ある住民さんはサイズの合う合わない関係なく、女性で小柄にもかかわらず、男性サイズを段ボールに入るだけ入れて持っていく人が居られ、実際、他の男性住民さんにあたらないということがあったと話してくれた。住民間に不満が出たため、1人が段ボールでいくつももっていくことを禁じたところ、大き目のナイロン袋に変えていくつも持っていかれ、衣服でベットを埋め尽くすくらいの量になり知人に持って帰ってもらったとのエピソードもあり、不満が募っていたと考える。ある住民さんによると、仕事で遅く帰ってきたために、物資の支給に間に合わず頂きそびれ、その時の不満が残っていると話され、行政サイドにできるだけ平等に支給できるようにチケット制等工夫してもらいたい。できるだけ偏りをもたせないようにしてほしいとの声が聞かれた。その住民さんに、前回の教訓や不満を伝えたのかの問いに、「伝えてない、言ってもむりやから」との返答があった。夕食時にアルコールが入っているために、興奮気味に不満をぶつけて来ていた。混乱を予想して、さりげなく小池さんに声をかけ事情を伝えておいた。今回の配布は大津市の応援行政さんが、配布前にいくつかのルールを提示していた。
 1)配布前の午前中からステージ上にかけて置き、誰もが試着できるようにしていた。
 2)食事が終わり大体の住民さんが居住エリアに戻ってくる20時から目処に整列してもらう
 3)1人1つし、女性が男性サイズを取らないようにしていた。
 4)女性の配布が終了してから男性の配布を開始。
 5)希望の無い方は列に並ばないが、女性が家人(夫・息子)の分を確保したい場合は、男性の最後尾に並ぶ。
 6)配布に余りが見られた場合には2回目を並べるが、整列は誘導指示に従う。配布完了後、巡回したがほとんどの方が希望したものが確保できていた。中には色の妥協があるものの寒いからありがたいとの声が聞かれた。不満を発していた方々のもとに確認しに行ったところ、希望の物資が当たったと喜ぶ方もおられたが、「あんなもん、いらねーわ」と言われた方もおられた。
物資は数量の関係で完全に平等に配布できないものがある為、住民さんにできるだけ配慮していく必要があるが、完全解決できない事案であった。情報共有の為申し送る。



投稿者: admin 投稿日時: 2019-10-04 09:55:52 (742 ヒット)

第4報 DNSO活動報告書 2019年9月28日(土)

台風15号の災害支援活動(館山)は赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」(ボラサポ)の助成を受けて実施。

活動者:芹口順子、立田朋子

1. 活動の概要

活動日時:9月28日(土)9:00〜16:30
活動場所:千葉県館山市船形地区、西岬西地区
支援目的:健康相談
活動日状況:
 天候は晴れ。温度28℃、風はほとんどなし。
 停電は本線仮復旧しているが、変圧器周辺で停電箇所もあり。
 避難所は2ヶ所、計22名。今週末で2名出る予定。

2. 活動の実際

8:03

秋葉原発 「特急さざなみ」乗車
(7:20発JRバス満席にて乗車できず:予約は必要!)

9:00

館山市役所救護本部ミーティング
災害対策本部 救護本部ミーティング

【参加者(参加者数):活動内容】

  • 健康課 保健師(4)
  • 神奈川チーム(3):避難所健康相談
  • 日本ホスピス在宅ケア研究会(1):ボランティア救護対応
  • DNSO(2):船形地区・西岬西地区 健康相談

9:25

館山市役所出発

  1. 西岬西地区健康調査開始(館山市保健師・包括支援センター菜の花 介護支援専門員・立田)
  2. 船形地区健康調査開始(館山市保健師K氏・芹口)
    罹災証明の申請書手続きのための来訪者を対象に健康相談

9:45頃

車窓からブルーシートに覆われた屋根を確認。途中、折れた木々も目立ってきた。

9/15 DNSOの先遣隊で訪れた時、車で富浦の道の駅で昼食を摂った。今回は、車窓から富浦を確認。やはり、ブルーシートが生々しい。

10:08

館山駅到着
徒歩にて館山市役所へ、約10分。途中、ボランティアの方々とすれちがった。館山市役所近くに災害避難所発見!

台風で大風が吹き、電気が消え暗闇が始まったあの日、人々はどれほど怖かっただろうか。


10:10

活動開始:
 り災証明の申請手続きのための来訪者を対象に健康相談。一人ずつ声掛け行い、健康相談コーナー(テーブルセッティング)へ案内→血圧測定を促し、聞き取りを行った。
(館山市役所 健康福祉部健康課 準備された健康相談表へ記入)切れ間なく来訪者続いたため、対応継続


12:10

午前の活動終了

12:30

活動再開
・午前中と同様に健康相談

15:45

災害対策本部 救護本部 デブリーフィング

16:00

DNSOチーム デブリーフィング

16:30

解散

【配布資料】

3. 活動から得た情報・状況

(1)健康相談 西岬西地区

 9:00~罹災証明書申請手続き受付開始。開始直後に40名弱来訪、受付後、帰宅。
 健康相談 計 21名(立田担当12名)

【相談事例】

A氏 男性 70歳代
 市外在住であるが、両親の空き家があり、片付けや対応のため、2週間程のこの地区滞在中。既往に高血圧があり、内服コントロール中だが、以前から血圧高値。今の食事は自宅から冷凍してきた物や出来合いのものが多い。自宅は雨漏りし、カビが発生。
→生活指導(特に食事)、カビ対策・感染症対策指導。
・ B氏 女性 40歳代
 市街在住。知り合いが罹災証明書提出の為、運転してきた。家屋や車などの被害は、あるが対応できている。災害後、イライラしたり、やる気が起きないことも多い。父と2人暮らし。食事は、ほぼ外食。父は高血圧であり、辛いもの、塩気が好き。
→生活指導(特に食事)、父親の健康管理について指導
C氏 女性 30-40歳代
 子供と一緒に来訪。健康不安はない。自宅が雨漏りで濡れており、使える部屋が一部屋しかなく、6畳4人で暮らしている為、畳を上げることが出来ない。他の部屋からのカビ臭が強い。どうしたらいいかわからない。カビが身体に悪いのはわかるが仕方ない。
→カビ対策、畳の乾燥、消毒指導
D氏 男性 30歳代
 市役所職員。発災後、休日が1日。今後も休める見込み無し。立ちくらみがする。食事はとれているが、不眠。アルコール摂取して眠るようになった。不安というのは感じないが、生活リズムが乱れている。職員仲間が突発性難聴になっている。「やるしかない、休みたいが休んでいられない。」
→傾聴。行政を含めて継続的支援は必要。セラピューテック等を提供するリラックスルームの設置はどうか。次回、災害対策本部と話し合い。
E氏 女性 70歳代
 独居。杖歩行。台風後、停電5日間を経験し、不安がある。しかし、外に出て、近所の人と毎日話をしている。また近所に姪が住んでおり、時々様子を見に来てくれる。
→生活指導、傾聴。

(2)健康相談 船形地区

 9:00~罹災証明書申請手続き受付開始。
 健康相談者(19名)及び健康相談以外の指導(2名) 計21名(10名芹口担当)

【相談事例及び情報】芹口担当10名について
性別:全て女性
同居家族:1名以外全て独居
来訪の方法:歩行(2)・バイク(1)・他全て自家用車運転
住宅破損状況
家屋屋根損壊・納屋屋根や壁損壊・ガラス戸及び玄関部損壊・雨どい損壊・畳の雨水による損傷・壁の崩落・天井の崩落・自営業倉庫の崩壊

60~70歳代 女性 HT・DM内服治療中
 自営業・業務用倉庫等の大規模損壊。焦燥感著明な表情を呈し、話し始める。発災後より不眠症状持続。倦怠感強く、食思低下。一度熱中症にて救急搬送。その後、かかりつけ医受診し、点滴を受けている。「辛くて仕方ない」との訴えあり。
→訴えの傾聴。かかりつけ医によく相談し、眠剤等の使用によりまず良眠得られることを説明。水分摂取を促した。
70歳代 女性 逆流性食道炎内服治療中
 長男と同居。屋根の損壊あり。自室は、何とか生活可能も長男の部屋は損壊あり。本人農家、長男会社員も近年夫を亡くし、連続の不幸訴える。停電の時の恐怖感あり、夜間不眠。震災前より長男とのかかわりは良好であるが、頑張っている長男に申し訳ないとの発言あり。しかし、前向き発言みられ、水分・食事共に摂取良好。
→今後、体調不良時は早めにかかりつけ医受診促す。不眠に対しても、眠剤の相談説明。カビ対策指導
80歳代 女性 胃潰瘍・不眠内服中
 独居。家族関係良好、サポート体制あり。屋根の崩壊に伴い、天井の崩落。県内に居住の娘たちが、交代で週末片付けに援助あり。自分がいない間にまた雨が降って、これ以上損壊が大きくなると困る。援助に来る近所の人にいないと申し訳ないので、家を空けることができない。
 話をしているうちに涙を流し、すみません、すみませんと謝り始めた。もともと、かかりつけ医で胃薬と眠剤処方を受けていた。被災後、不眠著明で熟睡ができない。皮膚及び口唇乾燥認め、時間をかけ聞き取り続けると、食事摂取量低下・食思低下、水分摂取500ml/日位が限界の様子。内服も切れているとのこと、受診すすめ点滴等少し受けるよう促すも、人との関りが嫌で病院ですら行きたくない、家に引きこもってると話された。
→身体評価:脱水のリスク・栄養状態の低下・持続する不眠による体力の低下
 精神症状:抑うつ状態・活動性の低下→ 今後も復旧の過程で長期化する旨説明。水分摂取の重要性、生命危機につながることを伝え、配布のイオン飲料を本日から明朝にかけ 500ml飲むよう繰り返し説明
→ADLは完全に自立・認知力の著しい低下ないためサービス介入等ない様子にて保健師へ経過把握の必要性ありと判断の旨申し送りをした。

対応結果
 総じて、独居の高齢女性が多く、不眠・食欲低下・倦怠感等、共通の症状を訴えていた。罹災証明書申請手続きに来られた方々なので杖すら使用された方も無く、ADLが完全に自立されていた。聞き取りの中で、明らかな認知力低下の方なく、しっかり受け答えをされていた。年齢層も高いため、ホームドクターがそれぞれあり、定期受診をほとんどの方がされていた。家屋被害はまちまちであったが、当然、屋根の損傷の場合、居住条件が更に悪化し、カビの発生等による健康被害が懸念される。中には、別荘が被災し、聞き取りの中で、地域住民のコミュニティの重要性と反対に、日常の関係性のジレンマに涙を流しながら話された方もいた。しっかり思いを言葉に出して話していただくことに重きを置き、傾聴することに努めた。

4. アセスメント・課題

 今回の健康相談では、全体的に、睡眠・食事は取れているが、心身ともに疲労がみられ、生活のバランスが崩れる事で、持病のコントロールが不良になっている印象があった。また、多くが、家屋の損壊による雨漏りなどから室内にカビが発生しているが、その対応に難渋しており、カビが発生した屋内での生活を余儀なくされている。感染症対策などの指導・健康相談、持病のコントロールの為にも介入は継続する必要がある。

 ローラー作戦では要配慮者を中心に、リスクがある方を作為的にピックアップし、支援に繋いできた。こういった災害弱者と言われる人々には、支援者側も注意しており、沢山の支援の手が入っているように見える。もちろん、メンタルケアや継続的な介入は必要であると思われるが、今回の健康相談の中では、壮年前期の30〜40代を中心に、働き盛りと言われる人達の潜在的なリスクを感じた。

 今回の災害の大きな分岐点は、ライフラインの復旧と、家屋の損壊の程度であると考える。家屋の一部損壊が9割であるが故、避難所を立ち上げるが、殆どの人が在宅避難となった。災害初期にはライフラインが止まり、生活が困難となっていたが、ライフラインの復旧と共に、徐々に復興に向けて動き出しているように見えている。その中で災害弱者に対しては、行政・支援団体、近隣住民も目を配らせているが、壮年前期の年代は、体力・気力共に無理がきく年齢でもあり、仕事や復興作業に追われながらも、問題を自己完結しようとしている為、問題が潜在化しやすい。

 その背景には、「避難所」があると考える。我々は、災害=避難所支援を想定している部分がある。今回のように、ほとんどの人が在宅避難をしていることで、ライフラインの復旧に伴い、表面的には日常を取り戻しつつあるように見えるが、支援団体が少ないことや、徐々に撤退していくこと、「避難所」支援が少ないことで、問題が減っている様に見えているからではないかと解釈される。住民の立場から考えても、避難所に避難していれば、情報交換が可能となり、被災したのは自分だけではないと、避難所にいることに対する羞恥心も軽減していき、年齢問わず、支援の介入が容易となりやすい。しかし、今回は、ほとんどが在宅避難であるが故、室内で起こっている問題に関しては、住人が情報を止めてしまえば、介入が困難となる。特に、壮年前期は、日中働きに出ており、子育て・自宅の復興作業、被災の手続きなど、多忙を極める。地域柄、近隣とのコミュニティが密である為、自宅がカビに侵されていても、自分だけ少人数の避難所に行く気持ちにはなれないのではないか。そして、自宅にカビが生えている、臭いもある中に、人を招きたくない、自分たちでなんとかしたいという気持ちが、健康相談の匿名などにつながるのではないであろうかと考える。行政も各窓口を通じて、できるだけの情報の開示や各種のプリントの作成・配布し、賢明に活動を展開している。しかしながら、偏った情報(具体的には)の伝播により、必要、且つ被災された方々の耳に直接届いて欲しい情報が届いていないのが現状のように考える。

 今後、こういった「隠れた支援を必要とする人」をいかに引き出せるかが大事となるように思う。年齢や要配慮者等、限られた条件にとらわれず、潜在的な問題に目を向け、一つずつ問題の抽出作業を行うことが求められているのではないだろうか。限られた環境条件の中、私たちDNSOは少しでも早い時期に、少しでも速くニーズに即した活動を行い、被災地に繋いでいかなければならないと強く思った。



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