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レポート : ウガンダ滞在記
投稿者: admin 投稿日時: 2008-03-04 10:27:32 (2662 ヒット)

  レポーター:山崎 達枝

今、世界には、災害、紛争、病死、自死等で大切な両親を失った遺児が2億人もいるともいわれています。エイズ問題が深刻なアフリカ、アフリカの中央に位置するウガンダは「エイズの発祥の地」と言われています。人口2,500万人中に200万人エイズ遺児がいるといわれています。驚くべき数字です。ウガンダの中で特にエイズ遺児が多いと言われているナンサナという村があります。

私は子供達に会いに2年に1回の割合でナンサナ村に行っています。子供達は私を「日本のお母さん山ちゃん」と呼び笑顔で出迎えてくれます。

子供達の中には両親も亡くなり、親戚に預けられますが、エイズ遺児ということで貧困・偏見・差別を受け生きることが精一杯の子供達です。中には親戚に預けられ虐待を受けたりしています。片道3時間以上も掛かる水汲みが子供達の仕事になります。その結果学校に行けません。傷つき絶望の中子供達は学校に行きたいが何よりの強い希望です。

今回は子供達の家にホームスティをしました。殆どの子供達の家には電気は付いておらず、小さなアルコールランプが唯一の灯でした。

働き手となる30〜50歳代の多くはエイズにより死亡、年老いた祖父母が生活を支えるのですから思うように収入は有りません。ある家は老いた祖母一人が何と18人の孫の面倒を見ていました。当然ながら生活は厳しく中には洋服も着てない(着る洋服がない)子供もいました。また、1日に幾つもの仕事をこなして生計を立てている母親もいます。子供達はそれぞれ役割があり、夕飯を作る子、洗い物をする子、玄関を掃除する子とそれぞれ自分の役割をきちんと守っていました。

主食はバナナです。青いバナナの皮を剥き中身を柔らかくなるまで蒸し、さめてから手で食べます。サツマイモの金時のようになりますが甘くありません。しかし、それでもその主食を食べられれば良いほうで、トウモロコシを引いて粉にしお湯を注いでスープとして食事にします。祖母が18人の子供達を面倒見ている家庭にお世話になった時には、そのスープを頂きました。私はお腹がすいて、頭に浮かぶのは「お腹がすいた」と、しかし、子供達もそのスープしか食べてないので、私は耐えているしかなかったです。

9月中旬、掛け物も殆どなく、夜になると冷えてお手洗いに行きたくりました。娘さんの案内でトイレの場所まで行き、その後何処に足をおいたらよいのかマッチを擦って、マッチが消えるまでの一瞬に掘ってある穴と自分の足の置き場を確認します。もちろんトイレットペパーもありません。暗闇の中時々蚊の鳴き声にこの辺に止まっている?自ら顔を叩いてみながらマラリアに罹らなければ良いけどと不安の中入眠していました。

 エイズ遺児の通っている多くの学校には、机も文房具も教科書も満足にありません。地面に座って勉強しています。ウガンダ語でEkiloto kitukirira 夢は叶うという意味だそうです。貧しさから逃れるのは教育しかないと何より学校に行けることが嬉しく、夢は叶うと、学校に来る子供達の目は生き生きとしています。幸せそうに輝いているその目に思わず私は彼らを抱きしめてまた来るねと約束して別れてきました。



ウガンダのトイレ