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災害救援活動 : 第3報 DNSO先遣隊活動報告(9月22日)
投稿者: admin 投稿日時: 2019-10-04 09:18:28 (124 ヒット)

第3報 DNSO先遣隊活動報告 2019年9月22日(日)

活動メンバー:齋藤 正子・一柳 由紀子・工藤 晴美・山﨑 由美子

1.活動の概要

活動日時:2019年9月22日(日)8:30~16:00
活動場所:千葉県館山市(塩見・浜田・坂井地区・船形地区)
支援目的:全戸調査 要配慮者(身体障がい独居者)及び独居高齢者の健康調査
調査地区の特性:
海岸近くの塩見、浜田地区は道路も比較的整備されており、移住者のセカンドハウスのような家も点在している。船形地区は漁師町で、古い木造家屋が立ち並び、市内でも被害が最も甚大な布良地区ほどではないが入り組んだ家が建ち並び、高齢者が多い。
活動日の状況:
台風15号の被災後、二週間が経過。日中は汗ばむ日もあるが湿度は下がり、朝晩は涼しく秋の気配が感じられた。連休とあって館山には300人ほどのボランティアが活動に来ていた。 先週の大雨の後、急ピッチでブルーシートが掛けられ、破損した屋根を覆い土嚢で固定されていた。 被災した瓦礫は空き地にまとめられていた。被災前からの空家も多く破損したまま残されている。隣家との距離も近く破損した瓦、トタンが今にも崩れ落ちてきそうな状態のまま放置されていた。

2.活動の実際

9:00

館山市役所4号館 災害対策本部 救護本部ミーティング参加、及び昨日の活動報告を行った。

  • 参加者:館山市健康福祉課、DASO4人、災害リハビリ支援(JRAT)3人、市川市保健所チーム3名、HuMA3人、千葉県保健師1名
  • DNSO :民生委員の方が、地域住民の確認を何度巡回に廻り、疲労の色が見えている。昨日確認出来なかった、塩見、浜田、坂井地区の身体障がいの方+高齢者の3世帯を本日訪問する。高齢独居で(不要な物が散乱し異臭があるがある)の屋根が崩壊しており、雨漏りが酷い家に住んでいる方と同じく、高齢独居の栄養、健康状態が気になる方の自宅へ訪問する予定。
  • 富崎地区に家屋崩壊し雨で濡れ、住めない状況の方がおり、本部連絡し車で送迎してもらい避難所に移動した。コミセンは、ボランティアがおり避難所として現在は使えない状況がある。
  • 避難所で栄養状態を調べたら、タンパク質が7割ほど不足しており、サルコペニアが心配。鯖缶を配布してタンパク質摂取を促してゆく。
  • 気温の温度差などで体調を壊して発熱者。千葉でインフルが出ているため注意。
  • ブルーシートで屋根を覆う作業がほぼ終了しているが、先日の大雨で家屋が雨で濡れしみこんでいる。今後感染の危険もあるため消毒液を配布してほしい。
  • 本日の活動について:連休でボランティア支援が増えたことは喜ばしいが、睡眠不足の状態で来た人、熱中症になり病院搬送となった。また、半そでの状態で瓦礫を抱え、怪我をした人も昨日いたので、ボランティア支援では注意喚起をしてほしい。
  • 保健医療調整会議では、災害が起き2週間が経過し、食事支援ではタンパク質が不足してきており低栄養が懸念される。感染症やサルコペニアの可能性が出てくるため、タンパク質を取るように勧めてほしい。高齢者福祉会議では、高齢者で気になる方がいたという報告があった。HuMA、市川保健師チーム、DNSOは確認をお願いしたいとの報告があった。
  • 救護本部における全体の活動は、避難所の巡回、健康相談、全戸調査の継続(民生員、区長をまわり、特に気になる方)

9:40

館山市役所 出発
DNSOは、全戸調査後の気になる方の訪問し、健康調査を行った。対象は、①前日の塩見、浜田、坂井地区の3人の身体障がい者。②船形地区の民生員と区長さんへ気になる方と昨日、気になる不在者。

10:20

身体障がい者(塩見、浜田、坂井地区の身体障がいの方+高齢者の3世帯)を訪問した。

  • 2世帯は面接し、1世帯は、不在のため不在連絡票を入れた。不在の方の情報を近所の方から、情報を得て、要フォロー者はいなかった。

12:30

  • 災害対策本部より連絡あり「NTTの工事が終了したが、電話が繋がらない所もある。固定電話が繋がらない所がないか、情報収集の指示あり」→このエリアには、固定電話が繋がらない方は、いなかった。

13:00

船形地区へ移動した。

  • 民生委員のA氏から情報収集した。高齢独居の方の情報を得て、ひきこもり状態で気になると情報を得て、訪問したが出てこられなかった。しかし、近所の住民から、今朝、歩行していたとの情報を得たため、その旨の報告を行った。
  • 高齢独居の方(不要な物が散乱して異臭)、屋根が倒壊しており雨漏りが酷い家に住んでいる方と栄養、健康状態が気になる方の自宅へ訪問した。この方は、本日は、屋根にブルーシートがかけられており、自ら市役所で次の居所について相談していることがわかり、報告した。栄養、健康状態が気になる方は、腰痛のため歩行困難があり、公共のサービスを利用していないため、要フォローとした。

15:30

館山市役所 救護本部のミーティング 各チームからの報告会

  • タンパク質不足があるため鯖缶を勧めたが、漁師町であり、新鮮な魚を食べているからいらないと拒否がある人もいた。
  • ボランティアの救護では、ボランティアにきた方が睡眠不足のまま来た人がいた。熱中症となる方がおり点滴を行った。画びょうをふんだ、目に木が入る、38度の熱発者がおりインフルエンザ疑いで病院へ送る。体調を整えず参加する人もいるため、受付の所で体調管理確認の必要あり。
  • 本部より:粉塵も増えて感染症も心配であるため、ボランティアにはマスク着用し、呼吸器疾患を予防して欲しい。ボランティアの体調管理として、ボランティア対応、救護、応急処置をお願いしたい。本日のまわりきれなかったエリアの継続の健康調査をお願いしたい。

17:00

DNSO 振り返り

  • 民生委員、区長の名簿は頂くが、土地勘がないため探すのも苦労したが、道で会う人やキーパーソンの人に出会うことが出来、情報を得ることができた。住民が情報を沢山持っていた。
  • ボランティアが来ていない家には、地域の連携により、住民同士助けあって瓦礫撤去を行っている。住民のつながりがとても強いと感じた。
  • 気になる人は、災害によって気になるのではなく、被災前から住民との繋がりの弱い人である。
  • 本人が思う「大丈夫」と、私達が思う「大丈夫」のずれがある。しかしそれを強要は出来ない。また、住民の繋がりがあるからこそ「大丈夫」だと感じた方もいた。

17:25

解散

3.所感

 今回、災害が起きてちょうど2週間目の支援であった。今回は停電が解消され安堵されていたが、次に家屋の 復旧への不安が多く聞かれた。また、徐々に瓦礫撤去、家の中の片付けで疲労がたまりつつあり、身体的ストレス反応へと変化してきている。今後、住民の体調不調を訴えることが多くなってくると思われる。
 民生委員や区長の名簿を頂き、訪問したが、表札や番地の表示がないことや土地勘がないため探すのも苦労した。しかし、道で会う人やキーパーソンの人に出会うことが出来、情報を得て、訪問することができた。住民が情報を持ち、支え合いが素晴らしい地域だった。一方、民生委員や区長が機能していない地域があるとの情報があり、その地域の情報収集やニーズの把握が難しいと思った。また、民生委員や区長が気になる方を訪問したが、その方々に共通することは、地域とのつながりが弱い方だった。平時の関係性がより露呈することから、その関係性を再構築するきっかけづくりが必要であると考えた。